4-6歳児

就学へのスムーズな移行を可能にするために

コグメド誕生の地スウェーデンで

ワーキングメモリトレーニングを最も利用している年齢層は

6歳児です

4-6歳児のためのトレーニング

スウェーデンの6歳児はプレスクールという就学準備の1年間をすごします

コグメドの故郷スウェーデンで6歳児が最大のユーザ層といえます。ワーキングメモリトレーニングを行っているプレスクールでは全生徒が対象です。このため大規模な研究も可能です。

ワーキングメモリは、

・推論、問題解決能力、数学的な論理や

・言語理解、言語処理などで働き、

・情報を取り入れ、処理し、記憶していくという学習作業一般の基本能力

です。このため学習・勉強の鍵となる基礎的な能力と言えます。就学後長い年月をかけて積み上げていく学問や知識、スキルのそれぞれの大きな建築の一番の基礎工事は、最初に早い段階で行うのが合理的です。その後の学習が効率的・効果的になり、最初の違いが累積的に効果することが推測できます。

就学準備としても、例えば数学の能力の改善はワーキングメモリのトレーニングで最も得られることがわかっています。ワーキングメモリのレベルによらず改善効果を期待できますし、もともと数学的な能力が高いケースほど、算数のトレーニングよりもワーキングメモリのトレーニングがより算数の成績を伸ばす結果がでています(17000人を対象にした研究)。

就学後は学校やクラスがあり、学習や生活についてむずかしさへの対応が必要な場合、解決はより切迫していてストレスを伴います。未就学で、まだあまり課題として顕在化していなければ、先手を打つかたちで将来のリスクを回避するかたちで取り組むことま可能です。

ワーキングメモリトレーニングを実践しているプレスクールで全員を対象にしているのは、以上のようなメリットから考えられるスウェーデンらしい合理的な方針と言えます。

ワーキングメモリ

ワーキングメモリは人間の脳の重要な部分で、人の名前を思い出すこことから、車の運転まで全てのことに使われます。この欠くことの出来ない認知機能について我々が知る事実は以下の通りです。

ワーキングメモリは可塑的です。筋肉のように、トレーニングで(適切な負荷を適切な時間、頻度、期間にわたってかけること)で改善できます。

背景

「ワー キングメモリ」という言葉は数十年存在してきました。初期の概念化は、アメリカの心理学者ウィリアムジェームスが容量の限られている”一次”記憶と、長期記憶の区別を提唱した19世紀に遡ります。アラン=バデレー(Alan Baddeley) 博士がのちにワーキングメモリを、視覚および聴覚的情報を補足し、注意 を振り向け、プロセスを調整するという、複数の側面からなる機能として定義しました。このモデルは、いまでも広く受け入れられており、徹底的な研究をうけて、ワーキングメモリは注意のコントロールと結びつけられるとわかってきました。

ワーキングメモリの成長はおもに4歳から始まります。

脳の発達は部位ごとに異なります。大脳の中でも、感覚や運動と結びついた部分は比較的早く成長します。ワーキングメモリの発達は遅く始まり、30歳まで続きます。

初期の国語・算数の学業成績とワーキングメモリの相関は非常に高く(Gathercole & Pickering, 2003)、学齢に達するまでのワーキングメモリの発達は重要です。ヨーク大学心理学部長のGathercoleは2007年度の英国心理学会会長賞講演(リンク) で、教室におけるワーキングメモリと題する講演を行い、ワーキングメモリの課題が教室の日常においては記憶というより、注意の問題として現れ、それは 取り組むべき課題を処理するための情報量が過剰となり、遂行中の精神活動をガイドする情報をあたまに保持出来なくなるため、と説明しています。カロリンスカ大学の研究では、算数と読解の標準テスト(それぞれBNSTとPIRLS)において、ワーキングメモリトレーニングにより、2−3年間の成長に相当す る向上を測定(Dahlin, Myrberg, Klingberg (submitted))しています。

また、一般知性(知能、IQ)の個人差の50%はワーキングメモリの違いで説明できると報告(Conway, A.R. Trends in Cognitive Sciences, 7: 2003)されており、クリングバーグのワーキングメモリトレーニングの研究でも、ワーキングメモリトレーニングの結果、平均して約20%のワーキン グメモリの改善と、約8%の問題解決能力(Problem Solving、流動性知性)の改善を報告(Klingberg et.al, JAACAP 2005)しています。

ワーキングメモリと学力

エビデンス(科学的事実)に基づくトレーニングメソッドと効果

ワーキングメモリは強化出来る。

ワーキングメモリは何十年も研究されてきましたが、スウェーデンの脳科学者トーケル・クリングバーグ博士が、ワーキングメモリは脳の可塑的な(負荷に応じて変化し、その変化を保持する)性質により、集中的なトレーニングで強化が可能であることを証明したのは21世紀になってからでした。 スタンフォード大学とストックホルムのカロリンスカ大学で行われたクリングバーグの研究は、ワーキングメモリは一生にわたって固定的な個人の属性という長く抱かれてきた信念を拭い去ることにより、注意のむずかしさ等やワーキングメモリの改善に新たな光をもたらしたことにおいて画期的です。

2種類のプログラムがあります

お申し込みいただいてから、準備の段階で選択いただけます。

Lightプログラム

Standardプログラム

効果に関するエビデンス(科学的事実)

カロリンスカ大学のThorellとBergmanは、未就学児童においても成人や子どものようにワーキングメモリトレーニングによって、ワーキングメモリが改善し、さらに他の認知機能や、継続的な注意(集中力)など行動面の改善のについて明らかにしました。同時にワーキングメモリトレーニングだけでなく、反応抑制タスクによるトレーニング、市販ゲームソフトによるトレーニングのグループも同じ条件でトレーニングを行い、結果を比較し、ワーキングメモリトレーニングの有意な有効性を明らかにしました。

結果(CNS認知神経科学会2008年発表、および論文) は、市販ゲームを含めた全てのトレーニングについて、トレーニングで行ったタスクそのものについては向上が見られました。ワーキングメモリトレーニング については、トレーニングで実施したのとは別の測定方法でも視空間、言語のワーキングメモリー、継続的な注意(集中力)について有意な向上が見られました が、反応抑制や市販ゲームソフトでは、トレーニングで実施したタスクそのもの以外では向上が見られませんでした。  このことは、

科学的事実(エビデンス)としてトレーニング効果、特に知能などの重要な認知機能や、行動面の改善を解明するには、こうした研究を積み重ねて いく必要があり、トレーニングと直接的な認知機能への効果、さらに関連する認知機能や行動面などへの転移の関係をひとつひとつ明確にしていくしかありませ ん。

本トレーニングプログラムは、空間ワーキングメモリのトレーニングを中心にしています。上記等の研究や臨床データで、空間ワーキングメモリだけでなく、言語のワーキングメモリ、実効機能(Executive Function)の向上が期待でき、注意や継続的注意の改善も期待出来ることが明らかになっています。

ご購入・お問い合わせはこちらから。

トレーニングのあいだ約30分間、保護者様がお子さまに付き添っていただくことをおすすめしています。

トレーニングを修了まで伴走するコグメド・コーチによるコーチングが小学生以上と同様に保護者の方とお子様をサポートします。保護者の方のために、スタートアップセッションにおいて資料をつかってトレーニングサポート方法をわかりやすくご説明します。

トレーニング・プログラム(1名、30セッション)

コグメドの経験豊富なコーチによるコーチング

スターターキット

一般サポートおよび技術サポート

以上を含み、

価格 84,800円(消費税込)

(その他の費用の可能性として、コーチングのためにコーチの携帯電話にお電話していただく必要があります。)

トレーニングはお子さまについての質問表にご記入いただくところから準備のはじまりです。こちらから質問表をリクエストください。

ワーキングメモリーLLC(会社概要へ

重要なお知らせ: コグメドワーキングメモリトレーニングは医療機関の相談・診察や、医師により処方されるかもしれない薬物治療の代わりとなることを意図されたものではあ りません。コグメドワーキングメモリトレーニングに関する科学研究は強い改善効果を証明しています。それでも、個々のケースや、特定のユーザにおける効 果と結果は決して保証できず、結果は様々であるかもしれません。

(英語原文)

Important notice: Cogmed Working Memory Training is not intended to be a substitute for a health care provider's consultation or a substitute for medication that a doctor may have prescribed. Scientific research with respect to Cogmed Working Memory Training has evidenced strong improvement effects. Even so, the effects or results in individual cases and for a specific user can never be guaranteed and results may vary.

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